サンマ漁獲量、最低の恐れ=資源減少で3年連続不漁―水産庁
8/4(金) 19:08配信 時事通信

 水産庁は4日、今年8月から12月までのサンマの漁獲量が、過去最低だった前年を下回る
見通しになったと発表した。資源量減少により3年連続で不漁となる公算が大きく、今年は流通量のさらなる減少が予想される。新鮮な生サンマは、
一層の高値になる恐れがありそうだ。

 水産庁は日本沿岸や公海で6〜7月に実施した調査で、資源量減少を確認した。調査結果などから、
サンマ漁のシーズン前半(10月上旬まで)の漁獲量は前年を上回るものの、同月中旬以降は
低調に推移すると見込んでいる。

 2016年の日本のサンマ漁獲量は約11.4万トンと、水産庁が統計を取り始めた1977年以降の
最低を記録。北海道沖の水温上昇や台風で漁に出られない日が多かったことも影響した。15年も
約11.6万トンと、14年(約22.7万トン)に比べ半減した。

 不漁については、公海上での台湾や中国の漁船による乱獲が一因との見方がある。水産庁は
「国際的に資源管理を強化した方がよい」(漁場資源課)と話している。 

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170804-00000132-jij-bus_all