2017/8/5

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 手足の湿疹や口内炎などを引き起こすウイルス性感染症の「手足口病」が、東胆振で猛威を振るっている。4日に発表された、苫小牧保健所管内(東胆振1市4町)の第30週(7月24〜30日)の1定点医療機関当たりの患者報告数は24・4人で、同保健所は7月4日から警報を発令中。全道平均の14・04人を大きく上回っており、手洗い、うがいの徹底を呼び掛けている。

 手足口病は、手足や口の粘膜などに2〜3ミリの湿疹ができ、患者の約3分の1に発熱が生じるとされる感染症。主に夏に流行し、湿疹は1週間から10日程度で自然に消える。主な感染者は5歳以下の乳幼児だが、成人が感染するケースも少なくない。東胆振では6月から流行の兆しが見え、第24週(6月12〜18日)から全道と全国の平均を上回っている。

 市内中心部の保育園では、6月末から7月下旬にかけて感染者が急増。多い日には園児10人が同時に休み、保育士も発症した。西部地区の保育園でも同時期に最多で14人が同時に感染し、園長は「昨年はほとんどなかったのに」と驚いている。いずれも全員回復しているが、予断を許さない状況で、各園は手洗い、うがいなど基本的な感染予防を徹底している。

 道立衛生研究所の統計によると、全国的にも2年に1度、流行する傾向があるという。

 うとないキッズクリニック(苫小牧市北栄町)によると、市内でも広い範囲で流行している。鈴木秀久院長は「7月中旬に患者数がピークに達し、現在は徐々に落ち着きつつあるが、今年は特に感染者が多いので引き続き注意が必要」と強調。「飛沫(ひまつ)や便を介して感染するので、手洗い、うがいを徹底してほしい」と呼び掛けている。

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