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終戦から72年を迎えた15日、長野市では戦争を体験した人たちの話を聞く集いが開かれました。
この催しは長野市の市民団体が戦争の悲惨さと平和の尊さを伝えていこうと毎年行っていて、15日はおよそ50人が参加しました。

催しではまず72年前の終戦の日、昭和天皇がラジオを通じて国民に終戦を告げた玉音放送を聞きました。このあと戦争を体験した人たちがそれぞれの体験を語りました。

このうち終戦当時教師だった小池さちみさん(93歳)は「玉音放送を聞いて教師の中にはうなだれる人もいましたが校庭で遊んでいる子どもたちの様子を見て、今後日本がどうなるのかとぼう然となりました」と終戦を迎えた時の心境を語りました。
また、満蒙開拓団として旧満州に渡ったあと、シベリア抑留を経験した坂田雪男さん(93歳)は「トラックに積まれシベリアの収容所にきた大量の日本兵の死体を凍った地面を掘って埋めました。その遺骨をどうにか遺族に渡したいです」など語り、参加者たちは壮絶な体験をした人たちの話に聞き入っていました。

参加した10歳の男の子は「もともと戦争はしちゃいけないと思ってたけど、お話を聞いて本当にしてはいけないと思った」と話していました。
また65歳の男性は「戦争が大変だったと思うことにとどまらないで若い人にいかに伝えていくか。家族とか子どもたちに感じたことをそのまま話したい」と涙ぐみながら話していました。

8月15日 19時32分

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