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太平洋戦争の末期に特攻兵器「回天」の訓練基地があった山口県周南市の大津島で、終戦の日の15日、平和を願い鐘を鳴らす式典が開かれました。

魚雷に人が乗り込んで操縦し、敵の軍艦に体当たりした特攻兵器「回天」の訓練基地があった大津島では、毎年、終戦の日に合わせて戦争のない世界を願う式典が開かれています。

15日は、島の回天記念館に地元の人などおよそ70人が集まりました。
式典では、中学生6人が「すべての生命を大切にし、どんな暴力も許しません。思いやりの心を持ち、助け合います」などと、ノーベル平和賞の受賞者たちによる「平和宣言」を読み上げました。

そして、全員で戦争の犠牲者に黙とうをささげたあと、参加者が戦争中に沈没した戦艦の大砲の薬きょうから作られた鐘を順番に打ち鳴らし、平和への誓いを新たにしました。

中学3年生の男子生徒は「私と同じ世代の人たちが回天に乗り込み命を落とした過去があることを忘れず、二度とこうした悲劇が起きないように、戦争のない世界を目指したい」と話していました。

8月15日 19時18分