2017年8月18日4時17分
 日米両国の外務・防衛担当閣僚会合(2プラス2)が17日、米ワシントンで開かれた。会合後の共同記者会見で、小野寺五典防衛相は、北朝鮮の核・ミサイル開発などで地域情勢が変化していると指摘し、防衛力のあり方を示した「防衛計画の大綱(防衛大綱)」の改定を行う考えを米側に伝えたことを明らかにした。

日本の防衛能力強化へ 日米2プラス2、北朝鮮には圧力

 小野寺氏は「わが国自身の防衛力を強化するため、検討を本格化させる。こうした状況について今日の会議で説明し、理解を得た」と強調。陸上配備型の迎撃ミサイルシステム「イージス・アショア」導入を念頭に、弾道ミサイル防衛システムを強化し、防衛大綱に加え、自衛隊の装備体系を定めた「中期防衛力整備計画(中期防)」についても改定をする考えを示した。

 また、ティラーソン米国務長官は会見で「米国の拡大抑止が日本のみならず、アジア太平洋地域の平和と安全のため重要な役割を果たしている」とアジア地域での米軍の核戦略維持の意義を強調した。

 また、北朝鮮については「不法な核・弾道ミサイル開発をやめるよう外交・経済的圧力を使い続ける」と外交努力を継続する考えを示した。一方で、マティス国防長官は、北朝鮮がグアム島周辺などへの弾道ミサイル攻撃などに踏み切れば、「効果的で圧倒的な反撃を行う」と警告した。(ワシントン=相原亮、佐藤武嗣)

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