【ワシントン=今井隆】河野外相は17日午後(日本時間18日未明)、ワシントンでティラーソン米国務長官と会談し、核実験全面禁止条約(CTBT)の早期批准に向け努力するよう要請した。

米国の「核の傘」に頼る日本の外相が米国務長官に核軍縮を直接求めるのは異例だ。

河野氏は会談で「CTBTの早期批准を含む米国の前向きな取り組みを期待する」と述べた。ティラーソン氏から返答はなかった。CTBTは地下を含め、あらゆる空間での核実験を禁止しているが、米国や中国などが批准せず、発効していない。

河野氏はその後、米通商代表部(USTR)のライトハイザー代表とも会談。ライトハイザー氏が米国産などの冷凍牛肉に日本が緊急輸入制限措置(セーフガード)を発動したことに懸念を示したのに対し、河野氏はセーフガードは輸入量の増加に伴って自動的に発動されることなどを説明し、理解を求めた。

2017年08月18日 12時01分
YOMIURI ONLINE
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