都知事特別秘書の給与公開求め提訴
8月17日 18時09分
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170817/k10011102611000.html

東京都の小池知事が任命した2人の特別秘書の給与について、都が情報を開示しないのは不当だとして、東京のフリージャーナリストが情報公開を求める訴えを東京地方裁判所に起こしました。
東京都の小池知事は、都の条例に基づいて、政策への助言などを行う「特別秘書」に、「都民ファーストの会」の代表を務める野田数氏と元読売新聞記者の宮地美陽子氏の2人を任命しています。

都内のフリージャーナリストが先月、2人の給与の状況などについて情報公開請求を行いましたが、給与に関する文書は大部分が黒塗りで開示され、支給された給与や手当などの情報は一切明らかにされなかったということです。

このため、17日、東京都に給与に関する情報を公開するよう求める訴えを東京地方裁判所に起こしました。訴えによりますと、大阪市や横浜市などでは市長の「特別秘書」の給与額は条例で定められ、公開されているということです。

会見した、原告のフリージャーナリスト三宅勝久さんは、「小池知事が重視している情報公開とは逆の方向で、都政の情報公開に関する本気度が試されている」と話していました。

一方、東京都は訴えについて、「現時点で訴状が届いていないので、コメントを控えたい」としています。