http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170828/k10011115021000.html?utm_int=news-new_contents_list-items_002

小型のクジラやイルカの漁を行っている和歌山県太地町の町長が、同じ追い込み漁を行っているデンマークの自治領、フェロー諸島の町を訪れ、今後、姉妹都市の提携を目指す考えで一致しました。

太地町では小型のクジラやイルカを捕獲する「追い込み漁」がことしも来月1日から始まりますが、毎年、捕鯨に反対する団体などが抗議活動を行っています。

こうした中、太地町の三軒一高町長は今月21日から、同じ追い込み漁を行っているデンマークの自治領、フェロー諸島の町、クラクスヴィークを訪れていました。

27日夜に帰国した三軒町長によりますと、訪問中、クラクスヴィークの町長や漁業関係者などと会談し、クジラやイルカの持続的な利用や、協力して捕鯨の文化を世界に発信することなどを盛り込んだ姉妹都市の提携を目指す考えで一致したということです。今後、来月末に開かれるクラクスヴィークの町議会で承認が得られれば、具体的に手続きを進めるということです。

三軒町長は「とても歓迎していただいた。クジラ漁は生きるために長年続けてきた文化だという共通認識を持つことができた。今後、ますます関係がよくなっていくと思う」と話していました。

8月28日 6時13分