0001みつを ★
2017/08/31(木) 06:38:20.86ID:CAP_USER9ハリケーンに伴う記録的な大雨で大規模な洪水となっているアメリカ南部では、これまでに少なくとも20人が死亡し、避難している人の数は3万人余りに上っています。ハリケーンから変わった熱帯低気圧は勢力を弱めつつも今後別の地域で、大雨をもたらすおそれがあり、気象当局は引き続き警戒を呼びかけています。
アメリカ南部テキサス州に今月25日に上陸したハリケーン「ハービー」は熱帯低気圧に変わっていますが、記録的な大雨をもたらしていてテキサス州最大の都市ヒューストンとその周辺を中心に大規模な洪水が続いています。
アメリカのメディアは当局者の話としてこれまでに少なくとも20人が死亡したと伝えています。また、これまでに1万3000人以上が救助され、避難施設に避難している人の数は3万2000人に上っています。防災当局によりますと、いまも多くの救助要請があり、州兵1人万人以上が動員されて救助活動が続けられています。
ヒューストンとその周辺では3万戸から4万戸の住宅が浸水などの被害を受けている可能性があるということで、アメリカの金融機関などは今回の洪水に伴う被害額は数百億ドル(日本円で数兆)に上るとの試算を出しています。
ハリケーンから変わった熱帯低気圧は勢力を弱めつつも今後、テキサス州の東部や隣接するルイジアナ州などに大雨をもたらすおそれがあり、気象当局は引き続き警戒を呼びかけています。
ヒューストンにある日本総領事館によりますと、今回の大規模な洪水で、ヒューストン近郊に住む日本人が、家が浸水するなどして、避難所に避難しているという情報が数件入っているということです。
これまでに日本人がけがをしたという情報は入っていないということですが、引き続き現地在住の日本人の安否の確認を進めています。今回の洪水の影響を受けた地域ではおよそ6000人の日本人が在留届を出しているということです。
日本企業にも影響
ハリケーンに伴う記録的な大雨で大規模な洪水に見舞われたヒューストンは、石油産業などが集積していることから、多くの日本企業が進出しており、今回の洪水で一時的な休業を余儀なくされたところも出ています。
このうち、大阪ガスはヒューストンに現地法人の本社があり、700億円近くを出資して3年前からおよそ100キロ南のメキシコ湾沿いの町にLNG=液化天然ガスの輸出基地を建設しています。
来年度後半から、会社全体のLNGの輸入量の2割近くにあたる230万トンを輸出する計画で、工事が進められいましたが、ハリケーン上陸前の今月24日に関係者が避難して作業をいったん中止し、ヒューストン市内の社員たちも自宅で待機したということです。
天候が回復した30日、社員たちはハリケーン上陸以降初めて出社し、幹部が報告を受け、工事の再開について話し合っていました。
会社によりますと、建設現場では目立った被害は見られないということで、内部にも被害が出ていないか確認したうえで、来月6日には工事を再開したいとしています。
一方、社員にけがをした人はいないものの、自宅が浸水し、避難ている人がいるため、会社として支援するということです。
大阪ガスUSAの生田哲士社長は、「ハリケーン襲来は建設計画に織り込んでいたが、今回の洪水は想定を超えていた。会社にとって最大規模の輸出基地なので、作業員の安全を確保しながら元の建設のペースに戻れるようにしたい」と話していました。
8月31日 5時01分