0001記憶たどり。 ★
2017/09/17(日) 10:07:22.98ID:CAP_USER9旧日本海軍の伊58潜水艦内で使われたとみられる双眼鏡を持つ岐阜県不破郡
垂井町の会社員北嶋隆さん(53)が16日、元乗組員の山田吾郎さん(93)
=岐阜市天池=宅を訪れ、双眼鏡に触れてもらった。約72年ぶりに艦内備品を
手にした山田さんは「こんなに小さかったかな」としながらも当時の記憶をたぐり寄せ、
思い出を語った。
久しぶりにのぞいた双眼鏡。「(戦後、目を悪くしたため)少し見えにくいが、
当時は潜水艦乗りだから目と耳は抜群だった」と話し、時代の流れを実感していた。
双眼鏡は北嶋さんが米国のオークションで購入。全日本軍装研究会代表で、
戦争遺品の鑑定などをする辻田文雄さん(70)によると、同艦の先任将校で
水雷長の田中俊雄大尉のものとみられる。
山田さんは田中大尉について「背が低く怒ることを知らない人だった」と振り返った。
先任将校は潜水艦では副長で「他の将校と違い、橋本以行船長と相談している
ことが多かった」と振り返った。山田さんも見張りなどで双眼鏡を使っていた。
艦が潜る前に急いで外から艦内に戻る訓練中、慌てていてぶつけ、壊したことも
あったという。
北嶋さんは「一度は米国に渡った双眼鏡が、72年の時を経て再び乗組員の手に
取ってもらえたことは感慨深い。当時の話が聞けてうれしかった」と話した。
伊58は太平洋戦争末期、広島に落とされた原爆部品を運んだ米巡洋艦
インディアナポリスを撃沈したことで知られる。山田さんは魚雷整備担当として
撃沈した戦闘にも参加した。戦後、米軍に長崎県の五島列島沖で沈められ、
今月7日に調査チームが場所を特定したと発表した。
双眼鏡を手に当時の話をする山田吾郎さん(右)と北嶋隆さん=16日午後、岐阜市天池
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