こども園が通園記録し忘れた保護者に「罰金」 仙台市が返還指導
2017年09月17日日曜日

仙台市太白区の幼保連携型認定こども園で、登園と帰園を記録するタブレット端末に入力し忘れた
保護者に対し、園側が「ペナルティー」として保育料とは別の金銭を徴収していたことが16日、分かった。

複数の保護者から相談を受けた市は、ペナルティー名目での徴収は不適切と判断。
園に対し16日までに、徴収金を保護者に返還するよう指導した。
 
園によると、園児の安全管理のため4月から、送迎時に保護者がタブレット端末に
専用のICカードをタッチするか、手動入力で登園・帰園時刻を記録している。
 
園は8月末〜9月初旬、保護者に7月分のペナルティーから徴収すると通知。
入力忘れ1回につき200円で、2回目以降に保護者に請求していた。
既に複数の保護者が支払っているという。
 
取材に対し、園は「延長保育料を免れようと、預かり時間を過ぎても故意に記録しない保護者がいた。
記録を徹底してもらうため徴収した」と強調。
一方、市子供未来局は「ペナルティーが延長保育料とは確認できなかった。
罰金のような形での徴収は不適切だ」と説明した。
 
この園を巡っては、残業代未払いなどがあるとして保育士らが2月、市に改善指導を申し入れている。

河北新報 2017年09月17日日曜日
http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201709/20170917_13038.html
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