暴力団と交流がある人物に現金を貸したほか、知人宅で時計を盗んだなどとして、大分県警は22日、中津署の20代の男性巡査長を停職3カ月の懲戒処分にしたと発表した。捜査の過程で、駐車場で拾った粉末を違法薬物と思い込み使用していたことも判明。この粉末を受け取り使用するなどした豊後高田署の同期の男性巡査長も戒告の懲戒処分とした。2人は同日付で依願退職した。

県警監察課によると、中津署の巡査長は昨年夏ごろから暴力団と関係のある人物に複数回にわたり現金計数十万円を貸与。今年7月には、豊後高田市の知人夫婦宅を訪れた際、置き時計と灰皿を盗んだ。窃盗容疑で書類送検されたが、時計などは持ち込んだ質店で安値しか付かなかったという。

粉末は2月ごろ、大分市内の駐車場で拾った粉末を違法薬物だと言って同期の巡査長に渡したものの、残留物から違法薬物は検出されなかった。

配信(2017/09/22-19:17)
時事ドットコム
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