日産自動車が資格がない従業員に車の出荷前の検査をさせていた問題で、西川廣人社長は現在、務めている「日本自動車工業会」の会長の活動を全面的に自粛することになりました。

日産は資格がない従業員に車の出荷前の検査をさせていた問題で、今月6日、国内で製造した116万台について国土交通省にリコールを届け出ました。

こうした中、日産の西川社長は去年5月から務めている業界団体の「日本自動車工業会」の会長の活動を全面的に自粛することになりました。

今月、日本自動車工業会が主催する東京モーターショーが行われることから、ずさんな検査が発覚した日産の西川社長が日本の自動車メ−カーを代表する立場で活動するのは適切ではないという判断があったと見られます。
今後、会長の職務はトヨタ自動車の豊田章男社長が代行するということです。

日産は今月中をめどに調査結果を国土交通省に報告することにしていて、西川社長がこの調査に専念するとしています。

これまでの調査で、資格がない従業員が検査を行ったにもかかわらず、書類には資格がある検査員の印鑑が押されていたことがわかっていて、ずさんな検査が常態化していた原因の究明が求められます。

配信10月10日 14時17分
NHK NEWS WEB
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20171010/k10011173541000.html?utm_int=news_contents_news-main_004

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