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ミャンマーの少数派のイスラム教徒ロヒンギャへの人道支援について、国連の報道官は、担当者が自由に現地に入れず支援が滞っているとして、ミャンマー政府との協議を加速し早期の解決を目指す考えを強調しました。

ミャンマー西部のラカイン州では、ロヒンギャの武装勢力と政府の治安部隊の戦闘の影響で、これまでに58万人を超えるロヒンギャの住民が隣国のバングラデシュに避難したと推計されていて、国連は人道支援に乗り出すとともに、現地に幹部を派遣してミャンマー政府との協議を行っています。

これについて国連のデュジャリック報道官は、17日の定例記者会見で、最近避難してきたおよそ1万5000人の多くは当初、村に引き返そうとしたものの、武装勢力から繰り返し脅され、やむなく国境を越えてきたと指摘し、武装勢力を非難しました。

また、国連が人道支援の無条件の受け入れを求めてきたのに対し、現地の治安当局が安全を確保できないなどの理由から認めていない状況について、「担当者が自由に現地に入れず、支援が滞っている。国連幹部を派遣したものの、期待した成果が得られたとも思えない。いまもミャンマー政府と協議を続けている」と述べ、ミャンマー政府との協議を加速し、早期の解決を目指す考えを強調しました。

10月18日 8時33分