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2017/10/18(水) 22:15:18.23ID:CAP_USER9同衛星に搭載された高性能センサーで松食い虫の被害区分を解析することで、精度は高まり、経費も大幅に削減される。同大では「県内、全国での調査を進めていきたい」と期待する。
採用されたのは、同大山岳科学研究所の加藤正人教授(60)が開発した技術。目で見える赤色域と見えない近赤外線の間にある波長帯「レッドエッジ」を感知する高性能センサーを使って森林を撮影すると、マツの木一本ずつの健康状態を、「健全木」「感染木」(松枯れ病の可能性)「枯死木」(松枯れ病の被害)に識別できるという。
同大は15年度から松本市と連携し、米国の民間商業衛星を使って被害状況を継続的に調査している。JAXAの先進光学衛星のセンサーを使うと、観測幅は商業衛星の十数キロから70キロに広がる。さらに80センチの幅まで、詳細に分析できる。
経済的にもメリットは大きい。加藤教授は「民間では面積が広くなると経費がかさみ、調査依頼する自治体の負担も重い。JAXAの衛星は費用負担が少ない」と話す。
一方、JAXAと信大との連携は既に行われている。7月には松本市の森林(約123平方キロ・メートル)と同県伊那市の森林(約100平方キロ・メートル)を米国の商業光学衛星が撮影したデータをJAXAが購入し、加藤教授側に提供した。今後、同県中野市の森林(約100平方キロ・メートル)についても進めるという。
http://yomiuri.co.jp/science/20171018-OYT1T50080.html