日本や欧州連合(EU)などが参加する「大西洋まぐろ類保存国際委員会(ICCAT)」の科学委員会が、東大西洋・地中海でのクロマグロの漁獲枠について、現在の2万3000トンを2020年までの3年間で5割拡大できるとする報告書をまとめたことが分かった。

 これまでに実施した漁獲規制の結果、クロマグロの資源量が回復しているためだ。

 漁獲枠の拡大は、11月にモロッコで開かれるICCATの年次会合で正式に決まる予定だ。

 クロマグロは「本マグロ」とも呼ばれ、マグロ類の中でも最高級品とされる。高級品のすしネタとして人気が高いが、乱獲によって資源量が激減。国際自然保護連合が絶滅危惧種に指定しており、国際的な資源管理が課題となっている。

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