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10月23日 18時31分

23日朝、滋賀県の彦根城で、天守の入り口に当たる国宝の多聞櫓の外壁が剥がれ落ちているのが見つかり、彦根市は台風21号の影響と見て、詳しい状況を調べています。
外壁が剥がれ落ちているのが見つかったのは、彦根城の天守の入り口に当たる多聞櫓です。幅およそ21メートルの白壁のうち、幅16メートル、高さ3メートルにわたって、しっくいが剥がれ落ちていたということです。

多聞櫓は江戸時代の前期に建てられた高さ5メートルのやぐらで、天守を守るために敵を攻撃する場とされ、天守とともに国宝に指定されています。

彦根市文化財保護課によりますと、23日午前8時ごろ、見回りをしていた市の職員が、やぐらのしっくいが剥がれて土壁がむき出しになっているのを確認したということです。市は、台風に伴う強風の影響で外壁が剥がれ落ちたと見て、詳しい状況を調べています。

彦根城では平成8年まで4年間かけて大規模な修繕工事が行われ、白く美しい多聞櫓の壁は見どころの1つとなっていました。彦根市文化財保護課は「このやぐらは観光客が天守を目指して登ってきた際に最も目立つ場所だ。文化庁と相談しながら早めに修復したい」と話しています。

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