【鉄道】カスピ海沿岸の3か国結ぶ鉄道が開通 アゼルバイジャン、ジョージア、トルコ
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20171031/k10011205221000.html?utm_int=news-new_contents_list-items_001

10月31日 7時53分

カスピ海沿岸のアゼルバイジャンとジョージア、それにトルコを結ぶ鉄道が開通し、アゼルバイジャンのアリエフ大統領が
「新しいシルクロードの一部だ」と述べるなど、関係国は中国の巨大経済圏構想「一帯一路」の新たなルートとして活用されることに
期待を寄せています。

アゼルバイジャンの首都バクーで30日、アリエフ大統領やトルコのエルドアン大統領、ジョージアのクビリカシビリ首相らが
出席して3つの国を結ぶ新しい鉄道の開通式が開かれました。

新しい鉄道はバクーからジョージアの首都トビリシ、それにトルコ北東部のカルスまでのおよそ830キロをつなぎ、当面は年間100万人と
貨物650万トンの輸送を見込んでいます。式典では、アリエフ大統領が「アジアとヨーロッパ、アフリカをつなぐ新しいシルクロードの一部が
稼働を始めた」と述べるなど、関係国は中国の巨大経済圏構想「一帯一路」の新たなルートとして活用されることに期待を寄せています。

アゼルバイジャンとジョージア、それにトルコの3か国の間では石油と天然ガスのパイプラインが設けられていますが、物流は不十分だと
指摘されてきただけに一帯一路の一部を担うことで地域経済の発展を図りたい考えです。

トルコリラ急落、対米関係悪化が背景に 2017/10/31 11:30
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO22867190Q7A031C1ENK000/

 トルコの通貨リラが9月以降、急落している。27日には一時1ドル=3.84リラと9カ月ぶりの安値に沈んだ。対米関係の悪化を背景に、
年初来の下落率は6%強と新興国通貨のなかでも下げが際立っている。

 2016年7月にクーデター未遂事件が起きたトルコではエルドアン大統領の強権統治に歯止めがかからない。17年4月の国民投票では
大統領権限集中の憲法改正案がわずかな差ながら承認された。欧米は民主化の後退や人権状況の悪化への批判を強めている。

 リラの対ドル相場は政治リスクへの懸念から1月に過去最安値を付けた。その後、トルコ中央銀行の金融引き締め策が奏功、新興国への
資金流入も追い風に9月には1ドル=3.4リラを切る水準まで回復していた。

 再び下げ足を速めている原因は債券利回りの上昇などを受けたドル高だけでは説明できない。米、トルコ両政府は10月8日、在トルコ
米総領事館職員の逮捕をきっかけにビザ(査証)発給を相互に停止した。さらに、米政府が対イラン経済制裁への違反を理由にトルコの
金融機関に多額の罰金を科すとの観測も浮上したことで市場参加者の不安が膨らんでいる。

 トルコ中銀は26日開いた金融政策決定会合で、事実上の上限金利を12.25%で据え置いた。声明文は中銀の引き締めスタンスについて、
「断固として」という表現を加えるなどしてタカ派色を強めたが、市場はほとんど反応しなかった。中銀は景気浮揚のために低金利を望む
エルドアン氏の利下げ圧力にさらされており、身動きがとりにくい状況にある。(バクー=佐野彰洋)