過労死などの防止対策を話し合うシンポジウムが東京で開かれ、過労死したNHKの女性記者の母親が、「私たちと同じ苦しみを背負う人が、今後、二度と現れないことを切に願っております」などと訴えた。

 NHKの記者だった佐戸未和さんは、選挙報道などに携わっていた4年前、長時間労働ののちに亡くなり、過労死認定されている。佐戸さんの母・恵美子さんは、8日のシンポジウムで次のように話した。

 佐戸さんの母・恵美子さん「親として我が子を守ることができなかった。深い後悔の念にさいなまれ、自分を責め、今もなお、もがき苦しんでいます」「選挙の当確を一刻一秒、早く打ち出すために、200時間を超える時間外労働までして、娘が命を落としたかと思うと、私はこみ上げてくる怒りを抑えることができません」

 その上で、「私たちと同じ苦しみを背負う人が、今後、二度と現れないことを切に願っております」と強く訴えた。

 シンポジウムではこのほか、厚生労働省が、過労死や過労自殺の背景にある長時間労働やパワハラなどについて説明した。

2017年11月8日 23:40
日テレニュース
http://www.news24.jp/articles/2017/11/08/07377451.html