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11月9日 22時54分

今月6日、熊本県御船町の住宅で、寝たきりの80代の女性が顔に多数の傷を負った状態で見つかり、警察が殺人未遂事件の疑いもあると見て捜査を進めていたところ、近くにいる野良猫のつめ付近から血液反応が出たことがわかりました。警察は、この猫が女性につめを立てた可能性があるとして調べています。

今月6日の午後7時ごろ、御船町七滝の住宅の寝室で、この家に住む松本眞弓子さん(82)がベッドの上で顔に多数の傷を負った状態でいるのを、仕事から帰宅した娘が見つけました。

松本さんは高齢で会話ができず、寝たきりの状態で自宅で介護を受けていたということで、警察は、何者かが刃物のようなもので松本さんの顔を切りつけた殺人未遂事件の疑いがあるとして捜査していました。

ところが、捜査関係者によりますと、部屋の中に荒らされた形跡がないうえ、家族が餌をやるなどしていた近くの野良猫数匹を調べたところ、1匹のつめ付近から血液反応が出たということです。

松本さんの顔の傷は深くないということで、警察は、この猫がつめを立てた可能性があるとして、つめ付近から収集した血液の分析を進めています。