チラシで作った軍艦と稲田幹雄さん=安来市佐久保町
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 手作りの城や五重塔、軍艦と言えばまずプラモデルが思い浮かぶが、島根県安来市の稲田(いなた)幹雄さん(73)が材料にするのは新聞に折り込まれているチラシ。地元の施設が先月開いた文化祭に、全長約4メートルの軍艦を2隻出品した。

 「初めて見た人はたいていびっくりする」。そう言って見せてくれた軍艦2隻はともに高さが稲田さんの背丈近くもあり、言葉通りの迫力がある。レーダーや大砲など腕によりをかけた細部が目を引く。プラモデルの本を参考に1年かけて作ったという。

 元になっているのはチラシを直径数ミリの棒状に巻いたもの。これを並べて接着剤で段ボール紙に貼って板状にしたり、組み合わせてはしごや手すりに仕上げたりする。

 始まりは3年前。幼稚園児の孫のおもちゃになればとクレーン車やはしご車、飛行機などを作ったことだ。はしごが伸び縮みできるようにするなど、細部にも徹底的にこだわった。

 元塗装工の職人。そのうち、「…  残り:593文字/全文:982文字

配信 2017年11月15日05時52分
朝日新聞デジタル
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