【モスクワ=畑武尊】ロシア下院は15日、外国の報道機関を「外国の手先」に指定できる法改正案を可決した。

露政府系テレビ局「ロシア・トゥデー(RT)」が米司法省から同様の指定を受けたことに対する報復措置で、外国メディアへの規制を強化する。法案は上院で可決後、プーチン大統領の署名を経て発効する。

 「外国の手先」は、ロシア語で「スパイ」と同じ意味にあたる。プーチン政権は、外国から資金援助を受ける民間活動団体(NGO)を監視、規制してきた。今回の法案は、規制の適用を外国報道機関にも広げる形だ。指定されると活動実態やどこから資金を得たかの収支を当局に報告し、公表を義務づけられる。

 露メディアは、米CNNテレビなど主に米国の報道機関が「外国の手先」の指定対象になる可能性があると報じている。

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2017年11月16日 18時13分
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