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11月21日 20時23分

金塊およそ360キロ、額にして16億円相当を香港から密輸したとして、韓国籍の会社役員2人が関税法違反などの疑いで、東京地検特捜部に逮捕されました。

逮捕されたのはいずれも韓国籍の会社役員で、東京・台東区の高鳳聲容疑者(35)と、中野区の延鐘模容疑者(29)の2人です。

東京地検特捜部によりますと、2人はことし5月から8月にかけて、香港から金塊合わせておよそ360キロ、額にして16億円相当を密輸し消費税などおよそ1億2900万円を脱税したとして、関税法違反や消費税法違反などの疑いが持たれています。

金塊は、延べ板の形で照明機器を運ぶ航空貨物の中に隠されていたということで、2人は同じ手口で金の密輸を20回以上、繰り返していた疑いがあるということです。

財務省によりますと、税関が刑事告発するなどした金の密輸事件は、3年前に消費税率が8%に引き上げられたあと急増し、ことし6月までの1年間は過去最高の467件に上っています。

特捜部は、外国人グループによる組織的な犯行と見て実態解明を進めています。特捜部は、2人の認否を明らかにしていません。