クルドへの武器供与停止約束か=米トルコ大統領が電話会談
https://www.jiji.com/jc/article?k=2017112500212&;g=use

 【エルサレム時事】トルコのチャブシオール外相によると、エルドアン大統領とトランプ米大統領が24日、電話会談を行った。この中でトランプ大統領は、トルコと敵対するシリアのクルド人組織への武器供与を米国が停止することを約束したという。
 米国は今年5月、シリアで過激派組織「イスラム国」(IS)掃討作戦に加わるクルド人民兵組織への武器供与を開始。しかし、トルコは同組織を自国の反政府武装組織クルド労働者党(PKK)と一体と見なし、武器供与に強く反対してきた。
 ホワイトハウスの発表では、トランプ氏はシリアでの地上作戦のパートナーへの軍事支援を変更するとエルドアン氏に伝えたと説明。ただ、クルド人組織に対する供与停止とは明示しなかった。また、トルコが米国から軍装備品を調達することについても協議したという。 
 両大統領は、ISやPKKのほか、トルコで昨年7月に起きたクーデター未遂を企図したとされているイスラム団体「ギュレン運動」といった「テロ組織」との戦いで協力することも確認。エルドアン大統領は会談後、ツイッターで「有意義な電話会談だった」と述べた。(2017/11/25-07:50)