兵庫教育大学(兵庫県加東市)の大学院でアカデミック・ハラスメント(アカハラ)を受けたとして、県内の中学校教諭の女性(54)が、
元教授の60代の男性と大学を相手取り、慰謝料など計約1千万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が27日、神戸地裁姫路支部であった。
惣脇(そうわき)美奈子裁判長はハラスメントを認め、元教授と大学に計130万円の賠償を命じた。

 判決によると、女性は2012年4月に入学し、不登校の研究を専門にしていた元教授のゼミに所属していた。惣脇裁判長は、
元教授が指導中に「地獄を見ろ」と発言したことについて「不合理な叱責(しっせき)」と指摘するなどハラスメントがあったと判断。
大学側についても「安心して研究に取り組めるような環境を整備する義務に違反した」などと指摘した。

 大学はハラスメントをしたとして元教授を14年3月に減給の懲戒処分にし、元教授は15年3月、自己都合で退職した。

 兵庫教育大学の総務企画課は「まだ判決文が届いておらずコメントできない」としている。

11/27(月) 19:25 yahooニュース
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