【ジュネーブ共同】野生生物の絶滅を防ぐため国際取引を規制するワシントン条約の常設委員会が27日、ジュネーブで始まった。日本が北西太平洋で実施しているイワシクジラの調査捕鯨について条約違反の可能性もあるとして、純粋に科学目的なのかどうか精査する専門調査団を受け入れるよう日本に勧告した。条約事務局によると、イワシクジラの調査捕鯨が公式議題となるのは初めて。会期は12月1日まで。

 会合では米国、ニュージーランド、アフリカや中南米諸国などが日本の情報提供が不十分などとして懸念を表明。常設委が調査の結果、条約違反と判断した場合、取引停止を勧告することも可能となる。

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