漂着乗組員が呼び鈴、女性「本当に怖かった」
2017年12月1日 09時51分
2017年12月1日 09時51分
http://sp.yomiuri.co.jp/national/20171201-OYT1T50035.html

秋田県由利本荘市の海岸に北朝鮮籍とみられる木造船が漂着し、男性8人が保護されてから30日で1週間となった。

 漂着した木造船の乗組員が助けを求めたのは、本荘港から1キロほど東へ歩いた由利本荘市石脇地区の閑静な住宅街の民家。
インターホンを押されて警察へ通報した女性が30日、「本当に怖かった」と当時の様子を語った。

 「ピンポーン」と呼び鈴が鳴ったのは、23日午後11時25分頃。
家にいた女性が応答すると、男が何か話したものの、外国語らしくて意味が分からない。家には家族もいるので怖くなり、警察に通報したという。

 しばらくすると警察官が駆け付け、家の前の路上で話しているのが見えた。「人数はよく分からなかったが、2人だったと思う」。
北朝鮮籍とみられる木造船の漂着は翌日のニュースで知った。「本当に怖い思いをした。もう、思い出したくありません」と表情をこわばらせて、玄関のドアを閉めた。

 漂着した乗組員は8人だが、船長ら2人が助けを求めて、本荘港から子吉川左岸の坂道を登り、住宅街に入ったとみられる。