去年1年間に九州・沖縄で報告されたエイズ患者の数は75人で過去最多となり、各自治体は、無料の検査を実施するなどして早期発見を呼びかけています。
厚生労働省のまとめによりますと、去年、九州・沖縄でエイズの発症が報告されたのは75人で前の年から17人増え、過去最多となりました。

このうち、▼福岡県が46人ともっとも多く次いで▼佐賀県が6人、▼熊本県、鹿児島県、沖縄県が5人となっています。
このうち福岡と佐賀は人口10万人あたりのエイズ患者の数は東京などを抑えて全国1位と2位でした。

エイズはHIVウイルスに感染後、発症までに数年から10年ほどの潜伏期間がありますが、症状が出るまで感染に気づかないいわゆる「いきなりエイズ」の患者の比率も九州・沖縄では高く、▼長崎県は100%▼佐賀県で67%▼福岡県と宮崎県が50%などと全国平均の30%より軒並み高くなっています。

きのう12月1日の世界エイズデーにあわせて多くの自治体では無料の検査などで早期発見を呼びかけていて、このうち福岡市では、2日午後2時から中央保健所で匿名で受けられる無料検査が行われます。
福岡市の担当者は「感染早期に発見できれば治療薬によって普通の生活が送れるようになっているので、ぜひ早めに検査を受けてほしい」としています。

配信12月02日 08時33分
福岡 NEWS WEB
http://www3.nhk.or.jp/fukuoka-news/20171202/3206071.html