JR京都駅の北東にある土地。20年以上塩漬けにされてきたが、一部が売却されホテルが建設されることになった=京都市下京区
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 入社1〜2年目の駆け出し以来、14年ぶりに京都での勤務となった。
職場がかつて入居していた古い雑居ビルは、3年前にクリニックや薬局が入る中層ビルに建て替えられた。
烏丸通を隔てた反対側にあったオフィスビルも解体され、ビジネスホテルの新築工事が進んでいる。

 これらは京都市の都心部で起きている活発な不動産投資のほんの一部にすぎない。
規模の大小を問わず、そこかしこで槌音が響いている。その多くがホテルだ。宿泊施設が足りないのだからうなずける。

 みな喉(のど)から手が出るほど土地が欲しい。象徴的なのが、JR京都駅のすぐ北東にある3千坪超の広大な土地だ。
昭和60年代に地上げをめぐって深刻なトラブルが起き、完全ないわく付き物件となって20年以上塩漬けにされてきた。
ところが今年10月、その一部約700坪にホテルを建設する計画が固まり、関係者を驚かせた。

 ここでは詳細な経緯には触れないが、大手企業が関わるからには、さまざまな課題やリスクをクリアできたという判断がなされたのだろう。
残る2500坪がどうなるのか、目が離せない。(京都総局 南昇平)

産経WEST 2017.12.10 09:00
http://www.sankei.com/west/news/171210/wst1712100010-n1.html