全身がうろこに覆われた哺乳類で国内で取り引きが禁止されている絶滅危惧種のセンザンコウの剥製をスマートフォンのアプリを使って販売しようとしたとして、警視庁は70代の男と20代の女を書類送検しました。

書類送検されたのは鹿児島県の70代の男と長野県の20代の女です。
警視庁によりますと、2人はそれぞれことし1月とことし4月に、国内での取り引きが禁止されている絶滅危惧種のセンザンコウの剥製を、品物を売買できるスマートフォンのアプリを使って販売しようとしたとして種の保存法違反の疑いが持たれています。

センザンコウはアジアやアフリカに生息している哺乳類で、全身を覆ううろこが薬の原料など高値で取り引きされていて、国内での取り引きが禁止されていますが、「珍獣」などとして出品していたということです。

警視庁の捜査員がネット上で見つけて捜査していたということで、2人はいずれも容疑を認め、「人からもらった」などと話しているということです。
警視庁は、スマートフォンのアプリで違法な物が売買されているケースが依然としてあるとして、運営会社と協力して取締りを強化しています。

配信12月11日 10時39分
NHK NEWS WEB
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20171211/k10011254141000.html