2017年は輸入車市場が活況で、20年ぶりに年間販売が30万台を超えることがほぼ確実となった。日本の消費者の好みに合わせた商品展開が功を奏し、「日本カー・オブ・ザ・イヤー」も輸入車が獲得。株価上昇も、富裕層による高級車消費を後押ししている。

 日本自動車輸入組合(JAIA)が発表した1〜11月の外国メーカー車の新車登録は、昨年同期比3・6%増の27万4595台。12月が昨年並みにとどまっても、消費増税前の駆け込み需要で30万台を超えた1997年と同水準になる。

 16年まで2年連続で輸入車首位の独メルセデス・ベンツは、人気のSUV(スポーツ用多目的車)などの品ぞろえを拡充。日本法人の上野金太郎社長は11月下旬、都内のイベントで「この調子でいけば(輸入車1位を)獲得できる」と自信を見せた。

 輸入車3強を争うBMW、フォルクスワーゲン(VW)のドイツ勢も、前年からの伸び率ではメルセデスを上回る。排ガス不正の影響で16年は販売が伸び悩んだVW日本法人のティル・シェア社長は10月下旬、「日本市場は重要だ。信頼や売り上げが反転して大変うれしい」と述べた。

 各社が商品を充実させた400… 残り:298文字/全文:779文字

2月に国内で発売され、販売好調な独BMW「5シリーズ」。東京モーターショーでも展示された=10月、都内
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輸入車販売は20年ぶりに30万台を超えそうだ
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配信2017年12月12日07時20分

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