河野外相 ユネスコに「世界の記憶」制度改善求める
日本放送協会:2017年12月14日 4時33分
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20171214/k10011258001000.html

フランスを訪れている河野外務大臣は、ユネスコ=国連教育科学文化機関のアズレ事務局長と会談し、「世界の記憶」事業について、加盟国間の対立を引き起こすようなケースが見受けられるとして、制度の改善を求めました。
フランスを訪れている河野外務大臣は日本時間の13日夜、パリのユネスコ本部で、先月から事務局長を務めているオードレ・アズレ氏と会談しました。

会談で、河野大臣は、世界各地に伝わる古文書などを保護する、ユネスコの「世界の記憶」事業について、おととし中国が申請した「南京事件」についての資料が登録されたことなどを念頭に、
「加盟国間の友好と相互理解の促進というユネスコ設立の趣旨と目的に反する状況が生じることは避けるべきだ」と述べ、制度の改善を求めました。

これに対し、アズレ事務局長は、制度改善の必要があることに同意するとしたうえで、加盟国などと協議しながら改善を進めていく考えを示しました。

これに先立って、河野大臣は、フランスのルドリアン外相と電話で会談しました。
会談で、ルドリアン外相が、河野大臣の気候変動サミットへの出席に謝意を示したのに対し、
河野大臣は「気候変動だけでなく、さまざまな分野で日仏間の協力を一層進展させたい」と応じました。
そして、両外相は、北朝鮮問題などで緊密に協力していくことを確認しました。