12日未明の火災で助け出された犬2匹。背中などに火災で焼けた跡がある(長浜市東上坂町)
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滋賀県長浜市東上坂町の車両置き場で12日未明に発生した全焼火災で、現場敷地内に飼い犬2匹が取り残され、長浜消防署員が救出を手助けしていたことが分かった。署員らは「小さな命が助かって良かった」と胸をなでおろしている。

 火災は同日午前2時半ごろ発生、木造平屋約75平方メートルが全焼し、乗用車8台が焼けた。長浜署によると、当時は無人で、けが人はなかった。

 長浜消防署によると、犬2匹は車両置き場管理者の親類男性が飼っており、火災当時は建物北側の壁に沿って金網で囲った畳2畳分ほどの犬小屋にいた。消火作業をしていた消防隊員らが犬の鳴き声を聞き、火の勢いが収まった午前3時半ごろに救出に向かい、犬小屋の金網を曲げて脱出口を作り、飼い主の男性が助け出せるよう支援した。

 犬は背中の毛が焼けるなどしたが、元気だという。救出に向かった一人で、同消防署の瀧口太副署長(54)は「火災現場での犬の救出事例は珍しい。戌(いぬ)年の来年に向けて、防火活動の大切さを一層、呼び掛けていきたい」と力を込める。

配信2017年12月14日 09時00分
京都新聞
http://www.kyoto-np.co.jp/shiga/article/20171214000043