労災で腕切断 法人など書類送検

*ソース元にニュース画像あり*

http://www3.nhk.or.jp/lnews/sendai/6003578621.html
※NHKローカルニュースは元記事が消えるのが早いので御注意を

国内で働く外国人留学生が急増する中、去年6月、名取市の食品工場で
アルバイトの外国人留学生が機械に挟まれ腕を切断する事故があり、
労働基準監督署は安全対策を怠っていたとして工場を運営する法人と当時の工場長を書類送検しました。

書類送検されたのは、千葉市に本社を置く食品加工会社「フジフーズ」と
名取市にある仙台工場の40歳の当時の工場長です。
仙台労働基準監督署によりますと、この工場では去年6月、当時19歳だった
アルバイトの女性のネパール人留学生が総菜用の肉を加工する機械を掃除していたところ、
右腕を巻き込まれ切断する事故が起きたということです。

その後、労働基準監督署が事故の原因を調べていましたが、この工場では留学生のアルバイトが
機械を安全に使えるよう教育するなどの対策を怠っていたことがわかったということです。
このため労働基準監督署は工場を運営する「フジフーズ」と、当時の工場長を
労働安全衛生法違反の疑いで書類送検しました。

法人と当時の工場長が書類送検されたことについて「フジフーズ」は、
「厳粛に受け止め安全管理態勢の改善に努めて参ります」
と話しています。

宮城県内で働く外国人留学生は去年10月末時点で2400人あまりと3年間で2倍近くに急増し、
これに伴い労働災害も相次いでいて安全対策が大きな課題になっています。

宮城労働局によりますと、県内で働く外国人労働者は去年10月末時点で7800人あまりと
統計を取り始めて以降、最も多くなっています。
在留資格別にみますと、留学生のアルバイトが2429人と最も多く全体の3分の1を占め、
次いで技能実習生が2234人となっています。

業種別にみますと、「製造業」が2919人と最も多く、次いで「教育・学習支援業」が918人、
「宿泊業・飲食サービス業」が745人となっています。
労働局によりますと、県内の外国人労働者は沿岸部の人手不足もあって震災後、
急増していて、法令違反など働く環境に問題がないか企業の指導を徹底していくことにしています。

12/14 20:13