国際運転免許を誤交付 県警 無署名362件、既に出国も
2017年12月14日(木)
http://ibarakinews.jp/news/newsdetail.php?f_jun=15132608138782

県警運転免許センターは14日、つくば中央署で、公安委員長の署名が入っていない国際運転免許証を誤って362件交付したと発表した。誤交付の期間は10月24日から12月8日。県警は謝罪した上で回収を呼び掛けているが、既に115人が海外に出国するなど、同日現在、1件も回収できていない。

同センターによると、国際運転免許証の即日交付は県内では同センターと同署の2カ所で行っている。9月、公安委員長の再任を受け、同センターが署名を印刷するはずだったが、空白のまま、担当者が同署に600枚を送付した。

同署はそのまま発行していたが、12月8日、女性職員が署名の印字がないことに気付いた。既に362件を交付していた。同センター発行分は印字していた。

免許証の再交付には、本人ないし、代理人が同センターか同署を訪れなければならない。県警は現在、本人に電話で謝罪し、再交付を呼び掛けている。

国際運転免許証に公安委員長の署名がなくても、ただちに無効となるわけではないが、国によっては運転が認められないケースもあるという。

県警の関根義倫運転免許センター長は「確認不足だった。業務管理を徹底し、再発防止に努める」としている。