警視庁交通捜査課は15日、東京都足立区で10日に発生した死亡事故で、乗用車を運転していた同庁竹の塚署の巡査長が、時速50キロの制限速度を大幅に上回る時速100キロ以上で走行していた疑いがあると発表した。
同課は自動車運転処罰法違反(危険運転致死)容疑も視野に任意で捜査している。

事故は10日午前7時過ぎに発生。足立区東和の環状7号線の交差点で、同署交通課の尾添輝大(おぞえ・てるまさ)巡査長(29)=江戸川区北小岩=の運転する乗用車が、
歩行中だった中国籍の日本語学校生、●(=龍の下に共、以下同じ)凡仁(キョウ・ハンニン)さん(22)をはねた。●さんは病院に搬送されたが、間もなく死亡が確認された。

同課によると、その後のドライブレコーダーの捜査などで速度超過が判明した。巡査長は「目の前に歩行者がいて、急ブレーキをかけたが間に合わなかった。時速90キロぐらい出ていたと思う」と説明。
また目撃情報などから●さんは赤信号の横断歩道を小走りで渡っていたという。巡査長はこの日は休日で、用事があり署に向かう途中だった。

巡査長と同署の交通課長が12日、来日した●さんの遺族に直接謝罪。警視庁の勝見忠法・交通捜査課長は「厳正かつ適正に捜査を行い対処する」とコメントしている。

産経ニュース
http://www.sankei.com/affairs/news/171215/afr1712150021-n1.html