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2017/12/15(金) 15:41:23.84ID:CAP_USER9静岡県掛川市でとれた栗を使った焼酎「自ら(みずから・おのずから)」の新酒がこのほど完成し、JR掛川駅構内の地元産品販売店「これっしか処」で販売が始まった。市民有志が全国でも珍しい栗焼酎造りを始めて9年目となる今年は、蒸留過程の初期段階でとれる原酒“初垂(はつだ)れ”を使ったアルコール度数44・5度の焼酎を初めて商品化。全体のわずか数%しかとれないという希少なお酒で、発売翌日には生産された90本が完売したという。(石原颯)
発売2日で売り切れとなったのは“初垂れ”を用いた「自ら ファースト・ドロップ」(720ミリリットル入り)で、価格は3480円。アルコール度数25度の通常の「自ら」は720ミリリットル入りが2160円、300ミリリットル入りが880円で販売されている。
同市は県内有数の栗の産地だが、後継者不足や猪による食害で栗畑の荒廃が進行。これに危機感を持ったNPO法人「スローライフ掛川」のメンバーが立ち上がり、栗畑を再生し、栗を掛川の名産として広めようと、平成21年から「かけがわ栗焼酎プロジェクト」と銘打って栗焼酎造りをスタートさせた。
最初はできた焼酎を仲間内で分け合っていたが、4年目から掛川駅構内にある「これっしか処」で販売するように。生産量も年々増加し、今年は地域の住民ら延べ約100人が栗拾いや渋皮剥きに協力し、約550キロの栗を蔵元の「富士錦酒造」(富士宮市)に持ち込んで、計1030本の焼酎を造り上げた。
今回初めて商品化した「ファースト・ドロップ」のアルコール度数は酒税法上、単式蒸留焼酎(焼酎乙類)に分類される限界(45度)ぎりぎりの44・5度で、同プロジェクト代表の山崎善久さん(54)によると、「アルコール度数が高いためガツンと来るが、芋焼酎や米焼酎などと比較すると、口当たりがよく、香りが高いのが特徴」という。
飲み方は、凝縮された栗のうまみを堪能できるロックがおすすめだが、山崎さんは「口の中に香りが広がるのを楽しむために凍らせて飲むのもおもしろいかもしれない」と話す。
同市内で生産される栗はほとんどが栗菓子の材料として出荷されるため、「掛川=栗の産地」という印象はいまだに薄いのが現状で、山崎さんは「『自ら』を通して、栗が掛川の特産品として有名になり、盛り上がってくれれば」と期待を寄せる。発売後わずか2日で完売した「ファースト・ドロップ」については「栗焼酎造りは人手がかかるため困難だが、ご好評をいただいたのでもう少し量産したい」と来年以降の増産に前向きな姿勢を示した。
商品についての問い合わせは「これっしか処」
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