http://www.sankei.com/smp/west/news/171215/wst1712150046-s1.html

 大阪市のJR京橋駅のホーム間移動はエレベーターを乗り継ぐ迂回を強いているとして、大阪府大東市の車いすの男性がJR西日本に3基の新設などを求めて大阪地裁に起こした訴訟を取り下げたことが15日分かった。8日付。JR西が新設を発表していた。

 男性は昨年9月提訴。訴状などによると、男性には脳性まひがあり、車いすを使用。京橋駅で大阪環状線外回りから片町線(学研都市線)の四条畷方面に乗り換える際、健常者は階段で約1分で移動できるのに対し、5基を乗り継いで10分以上かかるとし、交通弱者の移動手段の保障を訴えていた。

 JR西は訴訟で争う姿勢を示していたが今年8月、「裁判を受けた決定ではない」とした上で京橋駅のリニューアル工事で、乗り継ぎが不要になる3基の増設を発表。男性の代理人弁護士は「訴訟の目的はほぼ達成された」としていた。