千葉日報 12/16(土) 11:01配信

地質年代の一区分に「チバニアン(千葉時代)」の名称が刻まれる見通しとなり、注目を浴びる千葉県市原市田淵の地層について、市が国の天然記念物指定への申請を来年1月に行う意向であることが15日、分かった。
市は世界的に貴重な地層を文化財保護法の下で取り扱い、保存と活用を進めたい考えだ。

市は一帯を「貴重な歴史遺産」と捉え、その価値を高めるために申請を計画。
当初、今年7月末までに県教委を通じて文化庁に意見具申書を提出する予定だったが、保存と活用の在り方を考える市地磁気逆転地層保存活用検討委員会が新たに置かれ、申請が延期となっていた。

市教委ふるさと文化課によると、国の文化審議会の審議を経て天然記念物に指定されれば、見学者が殺到する中で懸念される地層の掘削行為などを防ぐことが可能に。
また、活用に向けた環境整備を進める上で、国の補助制度を活用することができるという。

同市田淵の地層を巡っては、堆積する77万年前の火山灰層付近で地磁気逆転の痕跡が確認され、地質年代の境界を代表する「国際標準模式地」としての申請が国際学会の1次審査を通過した。
その後、結論が覆った前例はほとんどなく、チバニアンの命名が濃厚になっている。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171216-00010000-chibatopi-l12