アフリカ中部ガボンで16日、取材で同国を訪れていたデンマーク人の記者2人が男に刃物で襲われる事件があった。AP通信などによると、トランプ米大統領がエルサレムをイスラエルの首都と宣言したことへの報復が目的だったといい、2人は米国人と間違われたという。2人は病院に搬送されたが、1人は重体。

 ガボンの国防相によると、襲撃は観光客にも人気がある首都リーブルビルの市場で発生。イスラム教徒が多いニジェールの国籍を持つ男(53)が「アラー・アクバル(神は偉大なり)」と叫びながら、買い物中の記者2人に襲いかかったという。男はその場で逮捕され、「米国への報復が目的だった」と供述しているという。男はガボンに約20年にわたって住んでいたという。(ナイロビ=石原孝)

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