NHKニュース 12月19日 16時46分

車に塗るだけで傷が消えるかのようにテレビのコマーシャルで宣伝されていた車の補修剤について、消費者庁は、傷が消える根拠はないとして、販売業者に対して再発防止などを命じる措置命令を行いました。
措置命令を受けたのは、東京・品川区にある通信販売業者「e−chance」です。
消費者庁によりますと、この会社は、親会社が製造した「レニュマックス」という車の補修剤についてのテレビのコマーシャルで、「サッとなぞって乾かすだけ!」というコメントとともに車体についた傷が消えるかのような映像を流していました。

このコマーシャルは去年3月からことし4月にかけて770回余り放送されたということですが、消費者庁が資料の提出を求めたところ、傷が消えるという合理的な根拠は確認できなかったということです。

このコマーシャルは現在は放送されていませんが、消費者庁は消費者に誤解を与える宣伝だとして、景品表示法に基づき再発防止などを命じる措置命令を行いました。

この補修剤をめぐっては、全国の消費生活センターにも「全く傷が消えない」といった苦情や相談がおよそ100件寄せられていて、「e−chance」は「処分を厳粛に受け止めたうえで、社員一同、再発防止を徹底してまいります」と話しています。

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