https://www3.nhk.or.jp/news/html/20171223/k10011269211000.html

地球温暖化の予測の精度を高める気候変動観測衛星「しきさい」など
2機の衛星を載せたH2Aロケット37号機は、23日午前、鹿児島県の
種子島宇宙センターから打ち上げられ、エンジンの逆噴射によって
2機の衛星を異なる高さの軌道に投入することに初めて成功しました。

気候変動観測衛星「しきさい」と超低高度軌道での飛行を行う技術試験機
「つばめ」の2機の衛星を載せたH2Aロケット37号機は23日午前10時26分ごろ、
鹿児島県の種子島宇宙センターから打ち上げられました。
ロケットは順調に飛行し、打ち上げからおよそ16分後に高度790キロ付近で
「しきさい」を予定の軌道に投入しました。

このあとロケットは姿勢を反転させ、エンジンを逆噴射して高度を下げていき、
打ち上げからおよそ1時間48分後の午後0時14分ごろ、高度480キロ付近で
2機目の衛星「つばめ」も予定の軌道に投入し、打ち上げは成功しました。

2機の衛星を異なる高さの軌道に投入できたのは今回が初めてで、
国産ロケットによる衛星打ち上げの需要拡大につながると期待されます。