三重県警は26日、捜査3課の男性警部補(43)がGPS(全地球測位システム)端末を捜査対象者の車に取り付けていたと発表した。裁判所の令状を取らずにGPS端末を取り付ける捜査をめぐっては、今年3月に最高裁が違法との判断を示し、警察庁は令状を取る形も含めて自粛するよう全国の警察に指示している。

 県警によると、警部補は今年4月、三重県四日市市内の路上で、捜査対象者の男(50)が使っている車の底部にGPS端末を取り付けた。端末は現在地を確認する装置と移動経路を記録する装置の2種類。

 他県警が12月上旬、男を逮捕した際、男側から車にGPS端末が取り付けられていたと訴えがあり、契約者の名義を調べたところ、警部補が浮上した。

 警部補はGPS端末の使用が認… 残り:281文字/全文:593文字

配信2017年12月26日18時52分
朝日新聞デジタル
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