ミャンマーのロヒンギャ居住地区 武装集団が国軍を襲撃 5人負傷、国営紙
2018/1/6 20:50
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO25417080W8A100C1000000/

 【ヤンゴン=新田裕一】ミャンマーの国営紙は6日、イスラム系少数民族ロヒンギャが多く住む西部ラカイン州で、国軍車両が武装集団の襲撃を受け、治安部隊の5人が負傷したと報じた。ロイター通信は6日、武装集団「アラカン・ロヒンギャ救世軍(ARSA)」が犯行を認めたと伝えた。
 国営紙によると、工兵部隊所属の車両が道路を通行中に爆発物などによる待ち伏せ攻撃を受けたという。負傷者は病院に運ばれた。1人は重体。治安部隊側も応戦したという。
 ロイター通信によると、犯行を認めたARSAは10〜20人が襲撃に参加したようだ。ARSAは2016年10月と17年8月、治安部隊施設への襲撃を主導した。当局の掃討作戦で、多数のロヒンギャ住民が村を追われ、難民となった。難民は治安部隊による集団殺害や村落への放火を訴えている。
 国連の推計によると、昨年8月以降に隣国バングラデシュに逃れた難民の数は、12月末までに約65万5000人に達した。