http://yomiuri.co.jp/national/20180119-OYT1T50066.html

 聖カタリナ学園高(松山市)の女子ソフトボール部で監督の男性教諭(30)が昨年、2年生部員4人に体罰やセクハラ行為をした問題で、17日夜に同高で記者会見した芳野敬三校長は「このような事態を招き、申し訳なく思っている」と謝罪した。

 同高によると、2年生部員は全部で5人で、教諭は昨年7月、5人の頭を拳で殴る体罰を加えた。うち4人の保護者から体罰との訴えがあった。

 教諭は「強くはなかった」などと釈明したが、生徒側は「こぶができた」と反論。教諭はさらに、4人を全国高校総体前の合宿で練習に参加させず、宿舎に残るよう命じていた。

 また、11月のバント練習では、バットを持たせず、ピッチングマシンの球を素手でさせた。部員は「泣くほど痛かった」と話しており、保護者から「体罰ではないか」と指摘された。

 セクハラと指摘された教諭との相撲については常態化しており、他の部員ともたびたび、相撲を取っていた。「彼女にしてやろうか」と言った他に、「腕のむだ毛はそらないと」という不適切な発言もあった。

 さらに、この部員らに対して、ほかの生徒に聞こえるような声で「お前たちでは勝てない。退部届を出せ」「奨学金支給を取り消す」などパワハラとも取れる発言もしていた。

 教諭は同高の聞き取りに「相撲はコミュニケーションを取る目的だった」「部員が厳しい指導で落ち込んでいたので、冗談で気を紛らわそうと思った」などと説明したという。

 同高は昨年12月18日付で教諭を訓戒の懲戒処分としたが、県には報告していなかった。芳野校長は「生徒が部活動に参加できるようになってから報告する予定だった」と説明した。

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