2018年01月20日 15時38分

 長野県の阿部知事は19日、平昌ピョンチャン五輪の開幕に合わせて、2月9〜11日に韓国を訪問すると発表した。

 五輪開会式に出席するほか、平昌がある江原道カンウォンドの崔文洵チェムンスン知事、中国・河北省副省長との三者懇談も予定する。この日の定例記者会見で、知事は「冬季五輪の開催地として、スポーツ交流を拡大することを念頭に未来志向の対話をしたい」と述べた。

 訪韓を巡っては、慰安婦問題による日韓関係の悪化や県の予算編成への影響などが懸念された。阿部知事は「江原道から招待を受けており、国際的な儀礼を尽くしたい。(訪韓は)土日が中心なので、十分対応できる」と理由を語った。県と江原道は2016年に友好交流協約書を結んでおり、昨秋に知事宛てに招待状が届いたという。

 河北省は22年の北京冬季五輪でスキー競技の開催が予定されており、県と友好提携を結んでいる。三者懇談は県側が提案した。県はスポーツを中心とした青少年の交流などについて協議したい考えだ。

 阿部知事は9日に韓国入りし、開会式に出席する。10日は三者懇談のほか、駒ヶ根市に拠点がある「琴伝きんでん流大正琴」のメンバーが参加する文化イベントなども観覧する。

http://www.yomiuri.co.jp/olympic/2018/topic/20180120-OYT1T50033.html