鳥取県は、昨年12月末現在のズワイガニ漁(11月6日解禁)の水揚げ状況をまとめた。水揚げ量は651トンと、しけが多かった影響などで親ガニ(雌)が減り、全体で前年同期比13%の減。水揚げ額は、他産地を含めてズワイガニの供給量が少なく単価が上昇したため、4%増の18億5568万円となった。

 親ガニの水揚げ量は、漁船隻数減少も影響して16%減の476トン。松葉ガニ(雄)は176トンと1%減だった。1キロ当たりの単価はいずれも上がり、親ガニが24%高い2067円、松葉ガニが6%高い4962円となった。

 甲幅13・5センチ以上など5つの基準で、目利き人が厳しく選別する最上級松葉ガニ「五輝星」の水揚げは29枚で、前年同期の121枚に比べて4分の1以下だった。1枚当たりの単価は3万4552円で、前年同期の2万5850円(初競り最高価格130万円を除く)を8702円上回った。

 県水産課は「枚数が少ない上に、五輝星の出荷が3年目になり全国的に認知度が上がり、単価が上昇した」としている。

 親ガニの漁は12月31日で終了。1月20日からは、若松葉ガニ(脱皮後間もない雄)の漁が解禁される。

2018.1.20 18:41
産経WEST
http://www.sankei.com/west/news/180120/wst1801200062-n1.html