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1月22日 1時42分
アフガニスタンの首都カブールで日本時間の21日未明、外国人も利用するホテルを武装グループが襲撃して治安部隊との間で銃撃戦となった事件で、死者の数はその後も増え、これまでに外国人14人を含む、少なくとも18人が死亡しました。

アフガニスタンの首都カブールで日本時間の21日未明(現地時間20日夜)、武装グループが「インターコンチネンタルホテル」を襲撃してホテル内に立てこもり、治安部隊との間で銃撃戦となりました。

この襲撃で、これまでに外国人14人を含む、少なくとも18人が死亡したほか、10人がけがをしました。死亡した外国人のうち、11人はアフガニスタンの航空会社の従業員で、ウズベキスタン人やトルクメニスタン人、それにロシア人などが含まれているということです。

また、ホテルの宿泊客や結婚式の出席者などが一時、ホテル内に閉じ込められ、治安部隊が救出にあたった結果、およそ160人が救出されたということです。

アフガニスタン内務省によりますと、武装グループは男4人で、いずれも銃撃戦や自爆によって死亡したということです。

このホテルは外国人の利用も多く、2011年には反政府武装勢力タリバンの襲撃を受けて宿泊客や従業員など12人が死亡しています。今回の襲撃についてもタリバンが犯行を認める声明を出し、外国人などを殺害したとしています。

アフガニスタンでは2014年に国際部隊の大部分が撤退したあと、タリバンが勢力を盛り返しているほか、過激派組織IS=イスラミックステートの地域組織も台頭してテロや攻撃を繰り返しており、治安の悪化に歯止めがかからない状況となっています。