1/21(日) 12:00配信
J-CASTニュース
子がつく名前は「はじめから終わりまで...」? 拡散する「いい話」の正体を探る

 「子」がつく名前には、ある「素敵な意味」がこめられている――そんな話を、あなたは聞いたことがあるだろうか。SNSを通じて拡散しているもので、たとえばこんな具合だ。

 「よくキラキラネームの逆で、しわしわネームって言われる『◯子』の子って『子供』という意味じゃなく、漢字を分解して『一』初めから→『了』終わりまで人生をしっかり全うできるよう。という願いが込められてる幸せな事知ってますか?

 あなたの名前は素晴らしいんだよ」

■バズって広まる「子の本当の意味」

 2017年9月、ある人物がツイッターで投稿したこのつぶやきは、2018年1月18日までに4万回以上もリツイートされた。リプライ(返信)欄には、「初めて知りましたー!(中略)子がつく名前で良かったー!」「ずぅーっと自分のしわしわネームが嫌でしたが、そのしわしわネームが素晴らしい名前だということに気付きました」といった「〜子さん」たちからの反響、あるいは親たちの「その意味も込めて、子供に子がつく名前をつけました」「その意味を知っていいなぁと思って娘には子がつく名前をつけました」などという書き込みなど、「感動」の書き込みが多数寄せられている。

 もちろんこの説は、投稿者のオリジナルではない。Google検索で「子 はじめから終わりまで」といったキーワードで検索すると、ネットメディアの記事やブログ、掲示板の書き込みなどが次々と見つかる。『コピーライターが教える 子どもを幸せにする名づけのコツ』(学研プラス、2016年刊)のようないわゆる「名づけ本」でも、「あまり知られていないのですが......」として、この説に言及するものがある。

辞典類には一切記載なし

 「〜子」という名前は、中国ではもともと「孔子」や「孟子」など、尊称として使われたものだ。日本では平安時代から貴族女性の名前として定着、明治以降は一般にも広まり、1970年代ごろまでは「名づけランキング」の上位を席巻してきた。一時は「古くさい」と敬遠もされたが、最近ではひところのキラキラネーム流行りの反動か、人気が再燃している。明治安田生命の2017年ランキングでは、「莉子」が第4位に入った。

 そんな「子」の名に秘められた、知られざる意味。確かにいい話。でも、本当? 「子」がつく社内の20代女性2人に尋ねてみたが、

  「そんな話は聞いたことがない」

との答えが返ってくる。

 辞典の類を紐解くと、「子」の漢字は、幼い子どもの姿を元にした象形文字に起源を持つ、と説明するものがほとんどだ。

  「象形。人の首(あたま)と手足の形とに象る。小児の襁褓(おしめ)の中にある故に足を併せた形に象る。故に本義は父母の間に生れたもの、小児をいふ。(中略)一説、万物のしげり生ずる形にかたどる。万物の下に滋生するより、人の子をいふ」(大漢和辞典)
  「頭・手・足のある、こどもの形」(例解新漢和辞典)
  「幼児の形で、両手をあげている形」(字訓)

 異説もあるようだが、少なくとも「はじめから終わりまで」などという説明は、記者が確認した限りでは確認できなかった。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180121-00000003-jct-soci

★1がたった時間:2018/01/21(日) 12:44:09.32
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