2018.1.23 14:29

 草津白根山(群馬県、2160メートル)の噴火について気象庁は23日午後1時から記者会見し、噴火発生を周辺に知らせるための噴火速報が出せなかったことを明らかにした。

 噴火速報は平成26年に発生し、死者・行方不明者63人を出した御嶽山(長野・岐阜県境)の噴火被害を受けて、火山災害の被害軽減のために導入された。
気象庁によると、複数の火山で構成される草津白根山の主な火口である湯釜火口に観測態勢を集中しており、今回噴火した本白根山には監視カメラなどがなかった。
このため、爆発的噴火の発生時に観測される空振も確認することができず、発生直後に火山噴火と断定することができなかったという。

 記者会見した気象庁の斎藤誠火山課長は「観測された火山性微動が火山噴火に伴うものか判断できなかった。残念ながら速報が出せなかった」と話した。

産経ニュース
http://www.sankei.com/smp/affairs/news/180123/afr1801230052-s1.html